雑文録

とりあえず書いたものを置いておく用

書きたいものについて

今書いている作品についての動機や思考の整理とか。

 

VRという場所にせっかく来ているので、私が立っている場所から見えるものを物語という形式に落とし込んで記録したり誰かに伝えたいなと思った。

 

自分はレポや日記みたいな現実をそのまま書くだけの形式をやりたいとは思ってなくて、それは現実に存在する感情だとか事象についての解釈を書きたいと思った時に、実在の個人名や自分という存在の主張がむしろノイズになるからなんですよね。

私は根本的に○○さんが何かをしたとか、××さんと仲が悪いみたいなゴシップに興味がなくて、ただ今わたしが訪れているのはどういう世界でどういう摂理が働いているのか、私はそこで起こった出来事に対してどういう感情を抱いているのかということについて、小説という形式で書きたいのだと思う。

 

小説という媒体では主人公やその他の登場人物として、私に限りなく寄せた『私ではない私』あるいは一貫性のない行いや思考を排除した『純度400%の私』を書くことができる。その上でそれを『私ではないですよ』という顔をしていられる。

実際に私ではない要素(私の知っている誰かの要素)というものも幾つか使っていて、そういうフィクションのズルさ(※この小説はフィクションであり、登場する人物や団体はすべて架空のものです。という注釈を書いて良いということ)を噛ませた上で、現実の自分の思ったことを赤裸々に描きたいという自己顕示欲、というより自己保存の欲求が私の書く動機であるのだと思う。

別に恥ずべきことでもない。